ヤママユの交配をしています

ヤママユの交配をしています

8月になり繊維学部の大室農場(東御市)ではヤママユの成虫が繭からでてくる時期となっています。野蚕研究センターでは地域系統や交雑、選抜、変異系統の保存を行っているので、それぞれ飼育し交配をしています。

交配作業は毎日、繭から出てきた蛾をチェックするところから始まります。写真のように雌と雄がいれば蛾籠に移してつるしておきます。卵は籠の中で産み付けられます。冬までに手作業で卵を一つづつ回収し低温で来春まで保存します。
これらの卵(天蚕種)は系統保存だけでなく、研究教育機関や全国各地の飼育者に提供されるものです。毎日大量の籠がつるされ、部屋がいっぱいになります。作業者も鱗粉にまみれながら、お盆期間中も頑張っています。