生物生産や生物資源の意義と重要性、人間社会と環境との調和の必要性を認識させるという基本理念の下、作物栽培や養蚕を通じて学生に生き物や自然環境と触れ合う機会を提供しています。

 繊維学部の学生が履修する農場での実習内容を紹介します。

構内農場

家蚕の飼育管理

 人工飼料蚕室での稚蚕飼育から機械蚕室での条桑育、上族や収繭作業を通してカイコの生態や養蚕の基本を学びます。この繭を使って「真綿・蚕糸館」での真綿づくりにも挑戦します。


ワタ圃場

繊維作物栽培

 ワタ・アサ類を栽培して各作物の特性を学びます。全部で50以上の品種があり、種まきから作業を行います。ワタ繰りも体験します。


野菜の栽培

 班ごとに畑の区画を任されて野菜の栽培管理をします。作物栽培の基本を体験しながら、農業の苦労と収穫の喜びを感じることができます。収穫した野菜は持ち帰って食味を確かめます。土壌調査も学びます。

大室農場

野蚕の飼育管理

 クヌギハウスでの管理作業を体験し、野蚕の生態についても学びます。 主にヤママユやサクサンの繭を収穫したりクヌギの剪定をしたりします。


めん羊の飼育管理

 めん羊(サフォーク種)の生態や飼育について学びます。春に行う毛刈りは全員が挑戦します。大変な作業ですが、グループで協力して一頭を刈り上げます。